『タイポグラフィの基礎』刊行記念として開催されてきた連続セミナー「タイポグラフィーの世界」。その第五回が東日本大震災の影響で延び延びになっていたが、今日、阿佐ヶ谷美術専門学校で開催された。
テーマは「フォントの舞台裏 ~フォントはデザインだけじゃない、タイプエンジニア達の話~」。
出演者は服部正貴さん(アドビシステムズ)、清水克真さん(モリサワ)、狩野宏樹さん(イワタ)、安藤修さん(字游工房)、司会は佐々木愛さん(大日本印刷)。コーディネーターは弓場太郎さん。
この種のセミナーとしては異例の120名を越える聴講者で会場はほぼ一杯。
日常的にフォントを使用していても目に触れることのない、書体名や書体デザイン以外のその内部構造が出演者によって明らかにされていった。
個人でフォント開発を目指す若いタイプフェイスデザイナー達にとって、明かされた内容が余りにも奥深いので、フォント開発を躊躇してしまったのではないだろうか。
過去四回のセミナーの内容は以下のとおり。
第1回セミナー「恋の四馬路か、虹口の街か」
明朝体活字の開発と東漸 小宮山博史
2010年12月4日(土)印刷博物館
第2回セミナー〈タイプデザイナートーク〉
書体デザインの現在と未来
岡澤慶秀、片岡朗、鈴木功、西塚涼子/雪朱里(司会)
2010年12月11日(土)印刷博物館
第3回セミナー「日本語活字のゆくえ」
石川九楊/鳥海修(司会)
2011年1月29日(土)国際文化会館 講堂
第4回セミナー「明るいブックデザイン」
平野甲賀 自作を語る
平野甲賀/日下潤一(司会)
2011年2月8日(火)神楽坂シアターイワト
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