昨年1月以来の箱根行き。
箱根湯本駅の様子がすっかり変わっていた。かつて改札口があった辺りは階段になっており新しい改札口は2階にあるらしい。新たにエレベーターとエスカレーターも設置されている。駅の外に回ると未だ工事中の部分が残っていた。
新緑に包まれたアプローチは今夜宿泊する「和奏林」。ウグイスが緑に隠れて息を継ぐのを惜しむようにさえずっている。
この夜、「箱根山 原酒」「箱根山 上撰」とともにテーブルに並んだ料理は以下の通り。
一、先 付
南瓜とグリーンピースの二色寄せ
海老 水前寺海苔 とんぶり 旨出汁
春香和え
帆立貝 つぶ貝 蕨 笹打葱 生姜酢
先付けがテーブルに並んだ段階でもしや和奏林の料理長、替わったんじゃないかと思いながら箸をとった。
一、吸い物 霙仕立て
白魚と姫皮の真丈揚げ
鳴門人参 椎茸 若芽
口 木の芽
一、造 里
鮪小角 鮃昆布〆 烏賊鹿の子 青柳
芽物色々 山葵
一、凌 ぎ
浅蜊飯玉寄せ
玉葱 浅葱 御手洗餡
と、ここで料理を運んでくれるフロアー係氏に声をかけたら、今年3月で前任の料理長が定年退職、現料理長に替わったとのこと。それまで無かった「凌ぎ」が出るようになったのは3月以降のことだと教えてくれた。
一、焼き物
福子焼き浸し
アスパラ 筍 貝割菜 酢取り茗荷
一、炊き合わせ
海老真丈重ね蒸し
春芋 蕗 針柚子
一、強 肴
鶏肉香草焼き
一、酢 物
鶏笹見と軟骨のてっぽう和え
独活 芹 ラディッシュ
一、食 事
こしひかり
香の物
一、留 椀
赤出汁仕立て
岩海苔 豆腐
口 粉山椒
一、水菓子と甘味
盛り合わせとずんだ餅