2009-12-09

光のおばけ煙突

 北千住の東京芸術センター前の広場に今月5日から「光のおばけ煙突」が設置されている。
 夜になると空に向かって銀色の4本の筒先から光の帯が伸びる。台座の部分に嵌め込まれている子供達が作ったステンドグラスが広場を明るく照らす。
 これは『千住火力発電所おばけ煙突(1926 - 1964)を讃えて』と題されたモニュメントで東京藝術大学美術学部彫刻科金属研究室の渡辺五大氏が制作したもの。
 「お化け煙突」というのはかつて千住桜木町にあった千住火力発電所の煙突の通称だったものだ。
 その名の由来には二つある。
 この発電所が水力発電を補う予備的な発電所だったことからたまにしか運転されず、その時に煙を吐く煙突の姿が「お化け」のようで火葬場が連想されたからというもの。
 もう一つは、この4本ある煙突の本数が見る場所によって1本、2本、、3本、4本と異なる本数に見えたからというもの。
 このモニュメントの周りを回れば簡単に確認することができる。
 少し移動すると4本が3本なる。
 ここからだと2本に見える。
 このカットを撮る直前に午後9時になったため、空を照らしていた照明が消えてしまった。
 渡辺五大という名前、以前どこかで見た気がする。
 もしやと思って我がBlogをひっくり返してみたら2006年6月に「メタル・アート・ミュージアム」で作品を発表している作家だった。

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