2008-07-26

上野公園

 和文化次いでに「フランスが夢見た日本──陶器に写した北斎、広重」を見に上野に回った。
 会場の東京国立博物館表慶館には初めて入った。展示された食器群は浮世絵を写しとった洋食器だが見るだにこってりとしており、こんな食器をテーブルに並べたらそれだけで圧巻だろう。
 明治以前にはこんなにもヨーロッパに影響を与えた和文化があったのに、その矜恃を吹き飛ばしたのは明治維新だったとは言えないだろうか。
 上野公園を精養軒の横から不忍池に下り池之端まで歩いた。背の伸びた蓮でビッシリと埋め尽くされた池は水面が見えない。所々に明早朝には開くのだろうか大きな花の蕾が風に揺れていた。

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