2008-07-28

オーディオブック

 デジタル情報ビジネス研究委員会と出版UD研究会の共催による「iPodやケ-タイで“耳から読書”~オーディオブック普及の可能性を探る~」という長いタイトルのセミナー会場は80名以上の出席者で席が埋まった。視覚に障害を持つ人達に向けた出版を考えるセミナーだが盛況と言うべきだろう。
 講師の松井進氏の話によれば点字の識字率はわずか全視覚障害者の10%程だという。視覚障害といえば直ぐに点字を連想し殆どの視覚障害者が点字を利用しているのだと思っていたが大きな誤解だった。
 松井氏が会場内に回覧したオーディオブックプレーヤーはiPod Shufullを応用したもの。iPodに収録したオーディオブックをアダプターの小型スピーカーで聴くという仕掛けだがよくできている。
 直方体のものは両側面にスピーカーが付いているが持ち歩くには旧型の方がよさそうだ。
 ディジタル録音図書の国際標準規格のDAISY (Digital Accessible Information System) に対応したプレーヤーも"BF Voice"と"Stream"の2機種が紹介された。
 DAISYについては「DAISY研究センター」のウエブページに詳細情報がある。