不忍池から湯島切り通し(春日通り)に出て本郷方面に少し進むとカレーの匂いが漂ってくる。
うっかりすると見過ごしてしまうくらい小さなカレー店「デリー」が匂いの元。銀座や六本木にも店を持つ「デリー」は1956(昭和31)年にこの地で誕生している。本場インドカレー店のハシリとなった店だ。
ベンガルカレーがお勧め、お試しあれ。
切り通しを上りきって少し進むと左側に白壁の塀に柳の枝が垂れかかる料亭のような佇まいが見えてくる。
明治4年創業「すき焼き 江知勝」だ。本郷に住んでいた頃、それと知らずに一度だけ家族を連れて入ったことがある。
庭を囲んだ廊下伝いに部屋に通されたことと、すき焼きを頼んだことは覚えているが後は何が出てきたのか遙か記憶の彼方に霞んでしまった。
「江知勝」をGoogleで検索すれば情報はわんさと出てくる。