愛用の扇子の紐が切れそうなので新しいモノに交換したいと思いながら、ズット切れないようにとずいぶん気を使って利用してきた。この扇子のメーカーは京都にしか出店していないと聞いていたので今までデパートで聞くこともしてこなかった。
果たして扇子の要に通っているこの紐のことをなんと呼ぶのかWebで調べていたら、銀座の外れに当の扇子店「宮脇賣扇庵」の東京支店があるではないか。
ということで映画を見た帰りに足を伸ばして銀座八丁目に店を尋ねた。扇子店の真ん前にはいつの間にか三井ガーデンホテルとリコー本社が入った大きなビルができていた。
店内に入ると仄かに香が流れているような気がしたがどうだろう。愛用の扇子を出して用件を伝えると店長の増淵さんがご自身で気軽に紐を交換してくれた。せっかくなので何処でなくしたのか未だに出てこない扇子ケースと同じ柄のモノがあったので新調した。
京都の老舗というとお高くとまった印象を持つが、増淵店長のお人柄なのだろう専門店が醸し出す緊張感を和らげる気さくな対応で、扇を求める人は気軽に立ち寄ることができる。店を尋ねたら是非店長にも声をかけてみて欲しい。
東京支店が開店して6年経ったというがいささかプロモーション不足じゃないでしょうかネ、増淵店長。
交換して頂いた紐は無料だった。