青田の後は「メタル・アート・ミュージアム」に向かう、と言っても印旛捷水路に架かる「あんのうばし」まで戻ればミュージアムは直ぐそこだ。
入り口の掲示を見ると「第8回 金属彫刻作家新鋭展」開催中(8月2日(日)まで)。作家達によって『ディメンションX』と名付けられたグループ展だ。
◆佐々木速人:作「そこにないもの」
この作品を見ていて訳もなく大友克洋の『AKIRA』を連想してしまった。
◆圖子哲哉:作「生きるために必要なものは、あまりに少ない」
緑の芝にめり込んで隠された機体が連想できないが、尾翼の端で剥き出しになったラダーの芯材が見る者の目を突き刺してくる。
◆小室貴裕:作「ぼくたちの惑星」
両手をポケットに突っ込みイソギンチャクのマスクを着けた猫目の少年は何を見つめているのか。
表面の光沢とツルンとした質感が気持ちいい。
◆塩野太朗:作「Blast」
ロケットに仕掛けられたベースはウッドベースならぬアイアンベースか。端正な姿だ。
作品銘板の下に『*琴線にふれて下さい』と描いてある。弦をはじくと背後の後の壁からエコーがかかった元の音が聞こえてくる。
弦を張っている駒の裏にピックアップが隠されていた。