逃げた女

夫の出張中、ガミ（キム・ミニ）は、ソウル郊外の三人の女友だちを訪ね、気ままな会話を楽しむ。そんな中でガミは『結婚して五年間、一度も夫と離れたことがない。愛する人とは何があっても一緒にいるべきだ』という言葉を繰り返す。

かつて何かいわくがあったと思わせる友人の夫との再会にぎこちない言葉を交わすガミ。何事も起こらない退屈な作品なのに、そうなっていないのはホン・サンス監督の狙いなのだろう。タイトルは作品の内容とは関係なさそうだ。