松本タイポグラフィ研究会の主催による七回目のセミナーは、講師に小宮山博史さんを迎えて「明朝体活字の誕生と展開」をテーマに、2020年4月11日に開催が予定だったが、COVID-19 騒動で開催は遅れに遅れ、講師の小宮山さんのご都合もつかなくなり一時はどうなることかと気を揉んでいた。
このセミナーが講師に美登英利さんを得、「デザイン書道入門」をテーマに、上土劇場を会場にして一年三か月を経て開催された。
会場ロビーには美登さんデザインのセミナー特製ポスターが貼ってあった。
参加者は50名余りと変更前の半分になってしまったが COVID-19 の影響を思えばやむを得ないか。
司会進行はグラフィックデザイナーの向井祐一さん。
デザイン関連雑誌・書籍の編集実績が多い編集者の室賀清徳さんとグラフィックデザイナーの白井敬尚さんも加わって、不定形な筆文字を使ったデザインの秘密を暴かんと美登さんの思い口をこじ開けようとする。
『筆文字が何故この大きさでこの位置なのか?』
デザイナーの意識の奥に迫った問いに対して、感覚とか感性とか、あるいはセンスという言葉を持ち出して終わるのが常だが、この日の白井さんの『何故?』に美登さんも答えが見つからず困惑するばかり。
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